脳卒中の予防

「寝たきり」のきっかけの半分は脳卒中で現在増加傾向にあります。家族全員が健やかに過ごせるよう脳健診で健康状態を確かめ、家族がお互いに健康状態を注意し合う生活を心掛けましょう。

脳卒中(脳血管疾患)には、次の3つのタイプがあります。

脳梗塞

主に、高血圧、高血糖、高脂血症などが原因で、脳の血管が詰まりその先の細胞が壊死するものです。脳梗塞は脳卒中全体の75%で増加傾向にあり、すでに都市圏では80%を越え、欧米主要都市の85%に近づきつつあります。食の欧米化が深く関係していると言われております。

脳出血

主に、高血圧などによる血管の老化などが原因で、脳の血管が破れ脳内に出血するものです。

くも膜下出血

約80%は、脳動脈に出来たこぶ(動脈瘤)が破れて出血するものです。遺伝が関係している場合もあります。

以上いずれも高血圧、糖尿病、高血清コレステロール、心疾患などが危険因子といわれております。これらの危険因子を一つでもお持ちの方は確実に治療することが重要です。またストレスがそれらの危険因子を悪化させる原因となりますので日常的にストレス軽減の工夫は欠かせません。

主な危険因子及びその対処

血圧のコントロール(高血圧治療)

脳卒中の最大の危険因子は高血圧ですが、低血圧も危険因子になることがありますので、血圧を確実にコントロールすることが大切です。収縮期血圧(最高血 圧)130mmHg、拡張期血圧(最低血圧)85mmHg位に保つことが重要で、そのためには日常的に生活習慣の改善を心がける事が大切です。場合に応じ て、降圧剤の服用が必要な場合もあります。

血糖のコントロール(糖尿病の治療)

空腹時血糖120mg/dl以下を維持する。
食事療法、糖尿病薬、インスリンなどの治療が必要な場合もあります。

血清コレステロールのコントロール

  • LDL(悪玉)コレステロール140mg/dl以下
  • HDL(善玉)コレステロール40mg/dl以上
  • TC(総コレステロール)220mg/dl以下
  • TG(中性脂肪)150mg/dl以下

食事療法、運動療法、体重管理などでコントロール 必要なら薬物治療

心疾患の治療

不整脈や心房細動をお持ちの方は、しっかり治療をしなければなりません。特に心原性脳塞栓症の2/3を占める心房細動(不整脈の一種)や心臓弁膜症などの治療を確実に行う必要があります。

肥満

メタボリックシンドローム(複合生活習慣病)への対応を参照してください。

タバコをやめる

タバコの煙には、種々の発がん物質・促進物質をはじめ多種類の有害物質が含まれております。循環器系、呼吸器系などに対する急性影響が見られることが分かっておりますので、禁煙してその影響を避けなければなりません。

脳卒中は心筋梗塞などに比べ発症後の死亡率が20%と低く、一般的に「寝たきり」の期間が長期化します。更に脳卒中全体の患者数は年々増加しており、現在200万人で2020年には300万人になると予測されております。

脳卒中や心筋梗塞を予防するには、適切な食事と運動をベースに前記の危険因子を一つ一つクリアしなければなりません。その為には、ひそかに進行し症状に表れてこない動脈硬化を年に一度の脳健診でその変化を確認し、生活習慣を改善することが重要です。

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